アマゾナス連邦大学(マナウス、UFAM)の日本語学科で今年9月、日本をテーマにした国際学会が開かれる。ブラジル北部では初の開催となるため、「存在のアピールになる」と学生や教員が意気込んで準備を進めているが、資金が足りず支援金を呼びかけている。
開催されるのは「第24回全伯日本語・日本文学・日本文化大学教師学会」と「第11回ブラジル日本研究国際学会」。9月21日から23日の間、日本語、文化、移民や国際関係をテーマにした発表や講演などが予定されている。ブラジル国内のほか、日本や中国からも研究者ら約200人が参加するという。
アマゾナス大は2011年に日本語・日本文学科を開設したばかり。日本の文化を紹介するイベントや、金沢大、鹿児島大といった日本の大学との協定も積極的に行い、今年1月には第1期生が卒業した。
同学会は日本語学科を有するブラジル国内の大学を会場に2年ごとに開かれているが、「存在のアピールになる」とアマゾナス大がこのほど開催地に名乗りを上げた。一方、引き継ぎの学会運営費の残高が少なく、アマゾナス大からの予算も下りないことなどから、資金不足に直面している。
民間の支援金募集サイトを使って協力を呼びかけているが、募集期間は残り1カ月を切り、集まっているのは目標額1万レアルの約6割にとどまる。目標額に達しなかった場合、受取額はゼロになるため、厳しい状況だ。
サイト(https://benfeitoria.com/ufamilia)で随時、寄付受付中。来月13日まで受け付けており、支援金の額に応じたプレゼントもある。(菅野麻衣子=マナウス通信員)