ブラジルバレー界への顕著な貢献が認められ、第53回パウリスタ・スポーツ賞に輝いた今井庸浩(のぶひろ)さんが29日午前9時25分、サンパウロ市内の病院で動脈瘤により亡くなった。享年72。
東京都出身。69年にヤシカ海外遠征で来伯した。当時今井さんがマネージャーやコーチを務めたヤシカは、「東洋の魔女」の中心メンバーを輩出していた日紡貝塚の258試合の公式戦連勝記録を止めた(66年8月)。
その後も日本バレーボール協会の駐在員として再来伯し、全伯各地でバレーボールの指導を続けた。83年にヤシカを退社後、再びブラジルに戻り、バレー指導者として本格的な活動を再開。
86年から94年までは企業チームのバネスパのコーチに就任。92年バルセロナ五輪男子金メダルの主力メンバーの多くを育成、現在に続く黄金期を支える人材を育てた。
通夜はサンパウロ市ヴィラ・マリアーナ墓地(Av. Lacerda Franco, 2012)で24日午前10時から午後16時まで、葬儀は17時から行われる。初七日法要は未定。