ペルナンブッコ州レシフェやその周辺で5月29日夜から降り始めた雨は、30日朝までに100ミリを超え、死者を出す事態にまで発展している。同州はこの5月に2度、記録的豪雨に見舞われたこととなった。5月30、31日付伯字紙サイトなどが報じている。
ペルナンブッコ州は5月8~10日にも過去30年で最悪とも言われる豪雨を記録したばかりだったが、わずか3週間さらに大雨が襲うという異常気象となっている。
大レシフェ圏の14市中12市で降った雨は30日までに5月の平均降水量を超え、残る2市もほぼ100%に達した。最も雨が降ったのは30日までに平均降水量の199%にあたる648ミリが降ったオリンダで、パウリスタは172%、アラソイアバとイタマラカは171%となっている。レシフェでは30日午前1~7時に200ミリの雨を見、30日までの累積も104%に当たる328ミリとなった。
29日からの豪雨で、オリンダでは30日未明に土砂崩れが起きて女性2人と子供1人が死亡。レシフェでも土砂崩れで4歳女児が死亡した。パウリスタで800人、レシフェで70人、オリンダで30人が避難所生活を強いられている。
5月の記録的な雨の影響で、大レシフェ圏のダムの貯水池は軒並み100%を超え、氾濫を起こした状態になっている。
タグ:オリンダ