5月30日から31日朝にかけて降った雨の影響で、月末に入ってサンパウロ州の降水が追い込みを見せた。カンタレイラ水系にはこの1日で約9ミリの雨が降り、100ミリ直前まで迫る97ミリの月間降水量を記録。11年ぶりの3桁台にこそ乗らなかったものの、それでもこの10年では最も雨の降った5月となった。4月のサンパウロ州が超乾燥状態となり、月間降水量わずか4ミリで終わったときは今後どうなるかと思われたが、巻き返した形となった。現在の水位は未開の水域の29%分込みで66%。平年なら6月は5月よりも降水量が減るが、雨がちと予想される今週中の雨に期待したいところ。
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5月29日にサンパウロ市パウリスタ大通りで行われたゲイ・パレードは主催者発表で300万人、軍警発表で19万人が集まり、盛況だった。市警・軍警が合同で発表したところによると、パレード中の犯罪は合計12件で、6件が窃盗、2件が強盗、残りは器物破損や軽い怪我だった。だが、数年前ならよく聞かれたような、同性愛者差別に基づく暴力の報告は特になかった。テメル大統領代行憎しで一致団結して、差別どころの話ではなかったか。
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サッカーのセレソンの五輪代表が、リオ五輪前の最後の親善試合として、開催4日前の7月30日に、日本代表と試合を行うことが決まった。場所はゴイアニアで16時30分キックオフとなる。大きな大会前の直前の親善試合というのは「調整」の意味合いも込められがちだが、そこで日本代表が奮起して、一泡吹かせるような試合を見せてくれるか。