大サンパウロ市圏スザノ市のスザノ製紙繊維社の倉庫で、5月31日午後6時半頃、火事が発生した。火は2時間半後の午後9時頃に大方消し止められたが、消火活動は夜を徹して行われたと1日付G1サイトが報じた。
消火活動には消防車37台と消防士107人が出動した。消防隊のアラウージョ・レイテ中佐は「火災は1日午前3時に鎮火した。火の勢いで倉庫の屋根が落ちており、他の建築物の損傷度は今後測定する」と語った。
火事発生後すぐにスザノ社から要請を受け、現場に急行した環境浄化技術公社(Cetesb)は「延焼は紙製品にとどまった。今後は環境破壊が起きたかを調査する」との声明を出した。
スザノ製紙繊維社は、火災は紙の貯蔵庫で発生したとした。火災発生の詳しい原因は分かっていない。同社はまた「職員2人が軽傷を負ったが、速やかに病院に運ばれた。1人は既に退院している」とも発表した。
現場近くに住む、工芸家のドゥルシラ・ロベルタ・デオドーノさんは「爆発音がしたから、外に出たら、倉庫に火がついていたのが見えた。爆発音は何回も聞こえて、皆心配そうだった」と語った。