第一アリアンサ1区の小学校「グルーポ・エスコラール」の四期生らが22日、サンパウロ市内で第2回同窓会を開催した。持ち寄りの料理を手に、約50人が参加。食事やカラオケを楽しみながら、当時の思い出を語り合った。
同校は当時、4学年制だった。通学した元生徒らは一世の両親から厳しいしつけを受けつつ、学校で日本的教育や日本人の精神、日本語を身に付けたという。
稲垣セツオさん(77、二世)は「60年を経て、年に1度こんな風に会うことができるのはアリアンサだからこそ」と誇らしげに語り、友人らと昔話に花を咲かせた。
また別の参加者からは「努力や公正さを大事にする日本人の心は、ブラジル社会からも尊敬された。仕事熱心な姿はデカセギの時にも一目置かれたはず」という声も聞かれた。
同窓会は網野セイコさん(77、二世)の呼びかけにより、ピニェイロス区内にある網野さん宅で行なわれた。
主催した網野さんは、「去年この同窓会を初めて開き、好評だったので今年も開催した。電話などで連絡を取り、麻州やサンタ・カタリーナなど遠い所から来てくれる人もいる。皆でこうして集ることができとても嬉しいし、懐かしく感じる」と笑顔を見せ、来年の再会を約束した。
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