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南東伯で降雹や突風被害=南伯では霜が降りる可能性

 サンパウロ州では1日夜から2日未明にかけて、強い雨や風、雹が観測され、倒木や停電、その他の被害が発生、アメリカーナ市では死者も出たと2日付伯字紙サイトが報じた。
 被害が大きかった地域はアララクアラ、バウルー、ピラシカバ、リベイロン・プレット、サンジョゼ・ド・リオ・プレットなどだ。
 アメリカーナでの死者は42歳男性で、父親が乗った車が濁流に流されそうになったのを見て助けようとして溺死した。同市では、わずか1時間で1カ月分、一晩では2カ月分の雨が降り、各地で洪水や冠水などが起きた。また、市営ヴァウデマル・テバウディ病院では、天井が落ち、廊下や病室が水浸しになるといった被害も出た。
 アララクアラでは少なくとも20本の倒木や冠水などが起きた。同市では生徒を乗せたスクールバスや女性を乗せた車が倒木に直撃される事故も起きたが、どちらも怪我人は出なかった。
 倒木はリメイラやリベイロン・プレットなど、多くの市で報告されており、サンジョゼ・ド・リオ・プレットでは建設中の倉庫の壁が倒れて作業員2人が軽傷を負い、スザノポリスではサトウキビを運搬中のトラックが風にあおられて横転する事故も起きた。ノヴァ・オデッサやサンジョゼ・ド・リオ・プレットでは人や車が濁流に流されたが、死者は出ていない。
 降雹はリメイラ等、広範囲で観測され、ソフトボール大の雹も降った。ノヴォ・オリゾンテでは後部ガラスにいくつも穴があき、トランクのカバーがぼこぼこになった車の写真も公開された。
 強い雨や風、降雹は寒冷前線の通過に伴うもので、ミナス州南部やエスピリトサント州南部でも道路や広場等が真っ白になった地域があった他、倒木、屋根が飛ぶといった被害も報告された。
 強い寒波が残る南伯では3、4の両日、山間部などで霜が降りる可能性があるようだ。