1日、下院はテメル暫定政権が提出した、連邦公務員の給与引き上げに関し、10を超える法案を審議し、4年間で平均21・5%の調整を行うことを承認した。2日付伯字紙が報じている。
これらの法案は、ミシェル・テメル大統領代行が、野党側の圧力や連邦公務員組合からの圧力緩和を目的に提案したものだ。野党の中心となって圧力をかけたのは労働者党(PT)で、一部の組合のリーダーはPTをはじめとする左翼政党の息がかかったメンバーだ。
各法案を急いで審議することは5月31日までに決まっていたが、投票実施は1日に決まり、即承認の運びとなった。
1日に調整が承認されたのは、最高裁判事や連邦裁判所職員、連邦検察庁職員や連邦検察官、閣僚、上院や下院関係者、連邦会計検査院職員などだ。教育部門や監査機関の連邦職員、軍関係者もそこに含まれている。
実際の調整は2019年までの4年間にわたって行われ、平均調整率は21・5%に上る。
同法案によると最高裁判事や検察庁長官の給料は3万3763レアルから3万9293レアルになる。この額は公務員給の上限で、司法関係者への調整総額は4年間で60億レアルに及ぶと見られている。
エスタード紙の試算によると、今回の給与調整により、19年までの国庫の負担は、従来より560億レアル増えると見られている。