会計事務所と聞くと会計帳簿の記帳、税務申告書の作成など、町の中の会計事務所の業務は皆さん良くご存知ではないかと思います。今回は、新聞やニュースなどで見かける「国際会計事務所」について少しご紹介しようと思います。
現在、世界的に展開する会計事務所は「PwC」「DTT」「KPMG」および「E&Y」が世界4大会計事務所(Big4)として知られています。これらの国際会計事務所は、グローバル企業、上場企業および非上場企業などへの会計、監査、税務およびコンサルティングといった様々な専門性の高いプロフェッショナルサービスを提供しています。
現在ではBig4と呼ばれ、世界的に展開する会計事務所として周知されていますが、1970年代には、8大会計事務所(Big8)が存在し、規模の拡大を図り、その後は、5大会計事務所(Big5)となりました。2000年代に入り、アーサーアンダーセンがエンロンの会計不正事件に関与したされたために解散を余儀なくされたことから、現在はBig4となっています。
今回は、Big4のひとつであるPwC(PricewaterhouseCoopers)の組織にご紹介したいと思います。
PwCは現在、世界157カ国に20万8千人以上のスタッフを有する国際会計事務所であり、世界各国のPwC事務所との強固なネットワークにより、クロスボーダーの案件を世界各地でサポートする体制を有している会計事務所です。
ブラジルでは、PwCブラジルとして国内16ヵ所に事務所を有し、5千人以上のスタッフを有するPwCのメンバーファームとして100年以上の歴史があり、大きく分けて3つのサービスラインがあります。
「アシュアランス」「税務」及び「アドバイザリー」のサービスを提供しているブラジル国内でも最も周知された最大級のファームのひとつです。
各サービスラインには、各産業分野(自動車、テクノロジー、エンターテイメント、製薬など)におけるプロフェッショナルと長年蓄積してきた経験を有し、卓越したソリューションを提供し、クライアントに対する会計・監査、税務およびアドバイザリー業務を提供している会計事務所です。
PwCブラジルには、ジャパンデスクを設置して、日本企業のクライアントがブラジルで事業展開する際に障壁となる、ビジネスカルチャーやコミュニケーションを日本語で支援できるプロフェッショナルが勤務しています。
アシュアランス
アシュアランスとは、保証業務を提供するラインであり、主に会計監査や会計アドバイザリー業務を提供しています。この業務提供におけるメソドロジーはPwCグローバルのメソドロジーが採用されており、世界各国のPwCと同様のポリシーおよび手続きを実施することにより国際的な水準の業務提供を可能にしています。
税務
税務とは、法人・個人の税務申告の作成支援の他、税務調査対応や税務リスクマネジメント、税務デュー・ディリジェンスに係るアドバイス業務を提供しており、また国際税務、移転価格税制対応、組織再編に係る税務コンサルティングなど、PwCグローバルネットワークを駆使したサービスなども提供するラインとなっています。
アドバイザリー
アドバイザリーとは、戦略立案や潜在するリスク分析を行い、フルデューデリジェンス(コーポレートファイナンス、税務、財務及ビジネスデューデリジェンス)等事業展開の支援業務や案件の発掘から実行面でのバリュエーション、交渉支援及び案件の価値向上、M&Aや事業再生・再編を通じてクライアントにとって、より最適なディール及び価値創造ができるような支援を行います。その他、多種多様なコンサルティング業務の提供を行うラインとなっています。
【問い合わせ連絡先=カロリーナ坂間、carolina.sakama@br.pwc.com▼日本語可】(この記事は、一般情報の提供を主たる目的としていますので、個別ケースに対する専門的見解としてご利用頂けない場合がございます。)
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