ブラジリアのマネ・ガリンシャスタジアムで5日に行われたサッカー全国選手権第6節、フラメンゴ対パルメイラス戦のハーフタイムに、ファン同士の喧嘩が起こり、軍警が催涙ガス弾などを使用、観客や選手にも被害が及んだと6日付伯字各紙が報じた。
この喧嘩でパルメイラスファン30人が逮捕され、フラメンゴファン2人が病院に搬送された。リオ在住のエヴァンドロ・ガットさん(47)は重体、ジョアン・ヴィトル・ドス・サントス・アラウージョさんは顔や体にケガをしたが、意識ははっきりしている。
軍警によると、衝突は覆面のパルメイラスファンがフラメンゴファン指定ゾーンに侵入したことで始まった。競技場の警備員が食い止められず、軍警が出動し、催涙ガス弾が使用された。
催涙ガスは喧嘩とは無関係の一般ファンの席にも届き、車椅子の少年が父親に抱きかかえられてエリアをでる光景や、医師の手当てを受ける選手の姿も見られた。
パルメイラスファンは競技場内のバールに侵入し、警察にゴミ箱を投げつけたりして抵抗した。軍警約350人が動員され、騒動を制圧したが、軍警も3人が負傷した。
試合は、新鋭のガブリエル・ジェズースの活躍で、パルメイラスが2対1で勝利した。