サンパウロ市役所に今年よせられた市内清掃や公園の手入れなどに対する苦情は歴代最多だったと7日付エスタード紙が報じた。
1~3月は1万8525件の苦情が寄せられ、4626件が対処の対象になった。最も目立つのは清掃に関する問題で、公園の手入れに関するもの543件と、市内清掃に関するもの230件は各々、05年の統計開始以降、最多だった。
市は「苦情の受付の選択肢が増えたので苦情の数も増えた」というが、北部と南部、東部で調べたところ、路上生活者や貧困者が多い地域ほど清掃係が不足してゴミが溜まり、手入れされていない公園は犯罪者の隠れ場にもなっている。
苦情最多はセントロのセー地区で、麻薬常用者が多いクラコランジアでは5人の清掃員が30分毎に歩道を清掃するが、どんなに清掃してもすぐ汚れが溜まるという。
マッケンジー大学で公衆衛生を専門とするヴァルテル・カルダーナ氏によると、サンパウロ市の清掃係の雇用には古くから問題と違反が多いという。