5月中旬からサンパウロ州で延々と降り続けた雨は8日になってやっとやんだが、サンパウロ州の各水系は季節はずれの増水で潤い、その水位もカンタレイラ水系が未開の水域込みで73%、アウト・チエテは46%、グアラピランガも90%で、軒並み、5月中旬より7~10%上がった。だが、アウト・コチアやリオ・クラーロのように水位が100%を超えると、逆に水門開示などで洪水の恐れが出てくるので要注意だ。実際、ピラシカーバ市ではピラシカーバ川が増水し、平時は93・25立方メートル/秒程度の流れが5倍以上の627・62立方メートルになっており、かなり危険な状態だ。なにごともほどほどが一番良いのだが。
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サンパウロ市北部の市営保育園「ピンゴ・ダグア」が、園児の母親の苦情を聞きいれ、女性教員を解雇した。母親によると、女性教師は3歳の息子が寝なかったため、頬を平手打ちし、耳をひっぱるなどの暴力を加えたという。園側はビデオを見ても暴行ではないとし、解雇しようとしなかったが、母親が被害届を出し、ソーシャルネットワークにも投稿したため、免職とした。同教師に対しては「トイレに行くのを禁じられた娘が家で腹痛を起こした」「許可もなく息子の頭を剃った」などの苦情も寄せられている。
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連邦政府の奨学制度「全ての人のための大学計画(Prouni)」の受付がはじまった。今年は901の高等教育機関の2万2967学科で12万5442人がこの制度の恩恵に預かれる。5万7092人は授業料の全額免除、6万8350人は割引を受ける。締め切りは10日(金)。
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