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モジ大学生の帰宅バス事故=18人死亡、28人負傷の大惨事

 8日午後11時過ぎ、サンパウロ州のモジ―ベルチオーガ道で、大サンパウロ市圏モジ・ダス・クルーゼス市の大学で学ぶサンセバスチャン市在住の学生を乗せたチャーター便のバスの事故が発生し、運転手を含む15人が即死、9日朝までには死者の数が18人に増えたと9日付伯字紙サイトが報じた。
 現場はモジ市とベルチオーガ市の境に近いモジ―ベルチオーガ道の84キロ地点で、モジ市の二つの大学から帰宅する学生を乗せたバス4台中、1台がコントロールを失い、対向車線を横切り、岩肌にぶつかった。事故車は横転後、立ち木をなぎ倒し、くぼ地にはまって止まった。
 バスには46人が乗っており、運転手を含む15人が即死。負傷した31人はモジ、ベルチオーガ、グアルジャーの3市の病院に運ばれた。9日朝までの死者は18人に増えたが、グアルジャー市の病院に入院中の4人の内2人は重体とされ、予断を許さない。
 消防は近隣の市の救急車を動員して、負傷者を搬送。即死した15人の遺体は生存者を搬送後、グアルジャーにある法医学研究所に運ばれた。
 事故車は制限時速を上回る時速80キロで走っており、ブレーキが利かなくなった可能性がある。9日早朝に撤去された車体は、前部が大きく破損した上、天井も岩肌で剥ぎ取られ、事故の大きさを物語っていた。
 現場は9日早朝まで全面通行禁止となったが、事故の数時間後には、作業を手伝うために派遣されたDERのレッカー車と消防のトラックに一般のトラックが衝突する事故も起きた。この事故では死傷者は出ていない。
 事故発生が深夜であった事や死者の数が多い事もあり、正式な死者のリストは9日午後1時に発表された。現場に駆けつけた家族の中には息子が「死んだ」と言われたが実際は軽傷だった例もあるが、予期せぬ訃報に驚き、涙した遺族も多い。
 事故当時、現場付近では雨や霧は発生していなかった。他方、事故車両の定期点検は今年の8月26日まで有効だった。