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リオ市北部=海軍所属の射撃選手が重体=偽検問突破図り、頭に被弾

 リオ市北部イニャウーマで9日朝、偽検問と気づき、車で逃れようとした海軍の女性軍曹が頭に被弾するという事件が起きたと9、10日付伯字紙サイトが報じた。
 事件発生は9日午前5時40分頃。リーニャ・アマレラの出口に近いパストール・マルチン・ルーテル・キング大通りで、車を奪うための偽検問を設けている強盗団に気づいたアナ・パウラ・コッタ氏(27)が、車を加速させて逃げようとしたところ、犯罪者達に銃撃された。
 アナ氏は頭を撃たれたが、被弾後も50メートル程車を走らせ、同地区の警察署から200メートルの地下鉄イニャウーマ駅の塀にぶつかって止まった。同氏の車には4発の弾痕も残っていた。
 同氏はサウガード・フィーリョ病院で手術を受けた後、海軍のマルシリオ・ジアス病院に移された。弾は頭部を貫通、重体だが、容態は安定しているという。
 アナ氏は心理学者で、海軍学校勤務の軍曹だ。3年前から全伯と同州の射撃協会に加入、10メートルのエアピストルの選手として各種の大会にも参加していた。一部では同氏はリオ五輪の出場選手と報じられたが、射撃協会によると、選手ではなかったという。
 家族によると、アナ氏は肺ガンを患っている父親を助けるため、毎日、仕事前に迂回し、父親が働くスーパーまで行っていた。叔父のジョアン・カルロス氏によると、アナ氏は2年前にも市北部のブラッコ・ド・パードレで車強盗に狙われ、車を加速して逃げたが、この時は車体に1発被弾しただけで済んでいる。
 同地区では5月7日にも、継父と共に旅行帰りの母親をトン・ジョビン空港まで迎えに行く途中のアナ・ベアトリス・フラデさん(17)がリーニャ・アマレラで強盗に襲われ、凶弾に倒れる事件が起きたばかりだ。