携帯電話アプリでのタクシー配車サービス、Uberが、ヘリコプターチャーターサービス〃Uberコプター〃を始めることになり、サンパウロ市がヘリコプターサービスのテスト営業地に選ばれた。このサービスにはブラジル国内外に競合他社がいるが、Uberコプターは、低価格で勝負をかける。
例えば、16日までの限定ながら、サンパウロ高級商業地区イタイン・ビビのホテルから、グアルーリョス空港までを11分で結ぶ便は、1人あたり271レアルだ。Uber側はテスト営業開始から3日間限定の特別価格は発表したが、その後の価格は未発表だ。
Uberコプターは、Uber社、エアバス社と3社のエアータクシー業者(エアジェット社、ヘリマルテ社、ウニエアー社)合同のサービスだ。テスト営業期間は1カ月で、Uber社はこの間、サンパウロ市内5カ所の発着所と、大サンパウロ圏内とカンピーナス市にある空港4カ所でサービスを提供する。
Uberブラジル社のギリェルメ・テレス社長は「これは非常に複雑なサービスだ。テスト営業を通じて学んだ上で、発着所やヘリの台数も増やしていく」と語った。
エアバス社のプロジェクト責任者、ウマ・スブラマニアン氏は「この5社合同プロジェクトで、420台のヘリコプターと400カ所の発着所を擁するサンパウロの空の利便性は高まる」と語った。
ただ、Uberコプターはサンパウロでの先駆者というわけではない。同じサービスを提供する業者が既に存在する。皮肉な事に、競合会社の謳い文句は「空のUber」だ。1カ月前に営業を開始したFlyHelo社は、10社のエアータクシー会社と合同でサンパウロ州海岸部や同州内陸部への便を50本、サンパウロ市内での便も8本飛ばしている。1年前から営業を始めたAeroBid社は15社と提携しており、サンパウロ市外での営業に力を入れている。(14日付エスタード紙より)
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