去る6月12日は、ブラジルでは〃Dia dos namorados〃(恋人たちの日)だった。8月5日開幕のリオ五輪の聖火リレーもたけなわで、北部マラニョン州サンルイスでは、聖火リレー中に一組のカップルが結婚を約束するサプライズもあった。男性のロメウ・マトスさん(27)が前走者のサミア・タリアニ・シウヴァさん(24)にプロポーズし、彼の求婚は受け入れられたのだ。
サプライズプロポーズは、ロメウさん、聖火リレー組織委員会、同イベントスポンサーが共同で企画した。
サミアさんは何も知らされていなかった上に、聖火リレーには自分ひとりが参加するものだと思いこんでいた。
サミアさんが中継地点に着く直前にロメウさんが現れ「サミア、結婚してくれ」と書かれたプラカードを掲げてプロポーズ、会衆がはやす中、サミアさんはそれを受け入れた。
プロポーズの場には白いベールや赤い花のブーケなども揃っており、ロメウさんが用意してきた指輪をはめあった二人は「恋人同士」から「婚約者同士」となった。同州で最も新しい「婚約者」二人は、聖火の口付け(前走者が運んできた聖火を次走者のトーチに移す事)を行った後、初めての共同作業として、手を取り合って一緒に聖火を運んだ。
「恋人たちの日」はセント・バレンタイン・デーの2月14日が有名だが、ブラジルでは、縁結びの神としても知られる「サント・アントニオの日」(6月13日)の前日の6月12日とされている。(12日付G1サイトより)