建設大手OAS社元社長のレオ・ピニェイロ氏は、ラヴァ・ジャット作戦担当捜査官への報奨付供述の中で、マリーナ・シウヴァ氏(持続ネットワーク・Rede)の関係者達から2010年大統領選に向けて、裏口献金を要求されたと語ったと14日付フォーリャ紙が報じた。
マリーナ氏は同年の大統領選に緑の党(PV)から出馬したが3位に終わり、ジウマ氏(労働者党・PT)が当選した。
ピニェイロ氏は、献金を要求してきたのは、10年選挙でマリーナ氏の副大統領候補だった、化粧品大手ナツーラ社の共同経営者ギリェルミ・レアル氏と、PVの選挙運動コーディネーターだったアルフレド・シルキス氏の二人だとしている。
レアル氏とシルキス氏は、不正献金を受け取ったことを否定している。二人は、ピニェイロ氏と会ったのは10年5月で選挙運動は始まってもいなかったとしている。なお、OAS社はPVリオ支部に対して合法的に献金をしている。
マリーナ氏も「これまでの選挙活動において、1レアルたりとも裏金を使ったことはない」と文書で発表している。
マリーナ氏はラヴァ・ジャット作戦への支援の意思を明らかにし、連邦検察庁の検察官、連邦警察に対し、ピニェイロ氏の言う10年選挙における同氏への裏金問題については、存分に調査するようにと語った。
マリーナ氏は4月に行われた18年選挙の人気調査で、ルーラ氏と人気を二分している。
シルキス氏によると、OASはPVのリオ支部に40万レアルを正規の方法で献金し、選挙高等裁判所にも登録されているという。
マリーナ氏は、違法企業献金を批判している政治家の一人だ。10年より同氏は、選挙は公金で賄われるべきだと主張していた。今年の統一地方選では、個人献金は認められているものの、企業献金は禁じられている。
マリーナ氏は10年に続いて14年にも大統領選挙に立候補したが、その際、環境保護意識の低い鉱山開発会社、肥料生産会社から献金を受けたとして、環境保護団体から批判を受けていた。
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