寒さで農家に大きな被害=ホクホクなのは小売店のみ
暦の上の冬を前に、サンパウロ市では13日以降、路上生活者5人が低体温症で死亡したと言われているが、22年ぶりの寒さはサンパウロ州内の農家にも多大な被害をもたらした。
13、14日付G1サイトなどによると、サンミゲル・アルカンジョで農業を営むマテウス・ロロ・ブリジダ氏は、霜が降りるのを見越し、温室の温度を13日未明から上げるつもりでいたが、霜は12日夜から降り始めた。きゅうりやピーマン、トマト用の温室六つが被害を受け、50%が出荷不能となった。ブリジダ氏は早急に種を播いて喪失を補う意向だが、現時点での被害は30万レと見られている。隣人のヴァンデルレイ・ヌネス・コレア氏も、五つの温室が被害を受け、25万レを失ったという。
サンミゲル・アルカンジョの13日の最低気温は3度だったが、イタペチニンガやマンドゥリ、パラナパネマ、タクアリツーバ、カッポン・ボニートでは同日の最低気温が0度を割った(マイナス4~同0・2度)。イタペチニンガでは雨と寒さで棉の収穫が遅れるなど、霜や寒さの影響は様々な地域で出ている。
寒さで収穫が遅れたり作物がダメになったりした影響は店頭に並ぶ野菜類の品揃えや価格にも出ており、レタスやカリフラワーなどは姿を消し、ニンジャと呼ばれるブロッコリーも霜焼け。ニンジャ1個が10レという仕入値の上昇分を消費者価格に乗せきれず、損を承知で店に出すフェイランテもいる。
また、長雨や寒さにインフレが重なり、フェイジョンと米という伝統的なメニューの変更を迫られる消費者も多い。フェイジョンは今年33・49%、12カ月間では41・61%値上がりし、レンチーリャなどで代用する人も増えている。
一方、予想より早い冬の到来に喜んでいるのは毛布や暖房器具などを売る小売店だ。昨年同期より300%売上が伸びた店や予約客のリストが出来た店、6月の第1週から第2週にかけて80%売上が伸びた店もある。