リオ市役所は10日、市内南部のコパカバーナ海岸に建設中のリオ五輪ビーチバレー競技場の建設を中断させたが、建設が未だに再開されていないと14日付エスタード紙が報じた。
同海岸は環境保護地域のため、リオ市環境局は環境保護対策証明書を要求している。書類は13日にリオ五輪組織委員会によって提出され、市当局が分析にあたることになっている。
観客席の骨組みは既にプリンセーザ・イサベル大通り沿いに建てられているが、開幕まで残り51日にして完成までにはまだ程遠い。ビーチバレーの会場は7階建てのビルと同程度の高さで、1万2千人を収容する。
10日に工事の中断が発表された時、エドゥアルド・パエス市長は「コパカバーナ海岸に建てるのだから特別な注意が必要だ。すぐ解決し、工事も再開する」と語った。
13日朝、リオ市当局は、工事再開は書類の提出にかかっていると発表した。五輪組織委は、書類は既に提出したが、審査が厳しく、承認が遅れたために工事再開も遅れているとしている。
リオ市と組織委は同日午後も会合を持ち、更なる書類が提出された。リオ市は夕刻、「工事は環境許可申請の分析が終了するまで引き続き中断される。今の所、事故を防ぐための基礎工事だけが許可されている」と発表した。
ビーチバレーの会場は6万2千平米あり、メイン会場の外、ウオーミングアップ用のコートが2面、練習用のコートが5面ある。競技場建設は1カ月前に始まったが、プリンセーザ・イサベル大通りからコパカバーナ海岸への眺めを遮断したと議論も巻き起こした。
リオ市当局は中断されている、コパカバーナ海岸5番ポスト周辺でのTV塔建設についても、建設許可申請書が精査されていると言及した。