ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 12日に米国マイアミ州オーランドで起きたゲイ・ナイトクラブにおける殺戮事件は、死者50人、負傷者53人という大惨事となり世界中に衝撃を与えたが、同性愛者に対する暴力事件はブラジルでも頻繁に起きている。サンパウロ市北部リモン区では11日未明、イベッチ・ザンガーロのコンサート中に男性の同性愛カップルが警備員15人から集団暴行にあう事件が起きた。この2人はある観客からバッグを盗んだと言い寄られ、否定していたら警備員が詰め寄り、暴力を受けた。助けを求めた軍警にも冷たくあしらわれた二人は「彼らは私たちの話を聞こうともしなかった」と語っている、穏便な解決法はなかったのか。
     ◎
 14日午前7時頃、CPTM7号線ジャラグアー駅で電車が車両異常を起こし、7号線全線が影響を受け、通常操業に戻るまでに4時間を要する混乱が起きた。このため、乗客が電車を降り、線路を歩き始める光景があちこちで見られた。ちょうど時間帯は通勤ラッシュの真っ最中で、しかもこのところ、サンパウロ市は記録的な寒さが続いている。吹きさらしの線路上を歩いて行かざるを得なかった方たちは本当にご苦労様。
     ◎
 14日午前、ミシェル・テメル大統領代行はエドゥアルド・パエス市長らと五輪公園を見学し、8月5日のリオ五輪開幕式会場にジウマ大統領が姿を見せることには「特に反対しない」との見解を示した。テメル氏はその際、「五輪中はブラジル人同士で争いたくない」と語ったが、上院での罷免審議はまだ継続中で、五輪前に罷免問題が片付いている可能性はない。