リオ五輪委員会が14日、大会のモットーとオリンピックとパラリンピックで入賞者に渡すメダル6種を発表したと同日付公式サイトが報じた(関連記事8面)。
会場はバーラ地区オリンピック公園内の「将来のアレーナ」で、「新しい世界」という大会モットーと、様々工夫を凝らしたメダル、表彰式の詳細などが発表された。
五輪用2488個、パラリンピック用2642個のメダルは、造幣局職員100人以上の手によるもので、重さは史上最大の500グラム。メダルの中央は縁より少し高く、パラリンピック用のメダルの中は金、銀、銅の別に異なる音を奏でる空洞が設けられた。入賞者に贈るマスコットも、髪の色がメダルの色にあわせて作られている。
五輪用メダルの月桂樹の葉は自然の力と英雄を象徴、パラリンピック用メダルの空洞は相互作用による新しい可能性創出の意味があるという。
もう一つの特徴は環境面への配慮で、金の加工には水銀を使わず、各々のメダルには再生資材を30%以上使用。リボンの材料の半分はペットボトルから作った繊維で、メダルのケースも、持続性に配慮し、社会的責任も果たしている地域の木で作られている。
表彰式は伝統型と大衆型、ファンキーの3種類で、音楽も型に合わせたものが用意される。メダルを持つボランティアの服も公表された。ブラジル松製の表彰台は海岸でとれるマングローブなどで飾られ、大会後も家具として利用できる。
会場には国際五輪委員会のトーマス・バッハ会長やリオ五輪委員会のカルロス・アルトゥール・ヌズマン会長、レオナルド・ピシアニ・スポーツ相らの要人や五輪メダリスト達が出席。リオ市内の市立校生徒も招かれ、選手達に拍手を送った。