リオ市は15日、リオ五輪・パラリンピック組織委員会に、選手が宿泊する選手村の一部の施設を引き渡した。
宿泊施設のキーの贈呈式で、トーマス・バッハ国際五輪委員会会長は「選手村はこれまでに見た中で一番美しく、世界に向けて平和と相互理解のメッセージを発するだろう」と語った。選手村には大会期間中1万7950人の選手が宿泊する。選手村には身体障がい者用の設備もある。
リオ五輪・パラリンピック組織委員会のカルロス・アルトゥール・ヌズマン会長は、到着する各国選手団による施設の利用は7月24日から可能になると発表した。
同会長によれば、選手村の建設は五輪施設の中でもっとも複雑だったという。選手村には31棟の建物があり、大会後はマンションとして使われる。合計3604戸あるマンションは既に売買契約も結ばれ始めており、早い人は17年から居住開始となる。
レオナルド・ピシアーニ・スポーツ相は、建設プロジェクトに私企業の参加があったことは今後の公共事業投資の新しい手法として有力だと強調し、「ブラジルは五輪という機会からヒントを得、対外的な信用や自信を取り戻していくだろう」と語った。(16日付ポルタル・ブラジルより)