サッカー五輪代表のロジェリオ・ミカーレ監督は16日、リオ五輪の候補選手35人を発表した。そこには、正規の23歳以下の選手のみならず、オーバーエイジ枠(23歳以上)の選手も含まれていたが、そこに意外な名前が存在した。
最も驚きをもって迎えられたのは、フェルナンド・プラスだった。現在37歳のプラスは、サンパウロの名門チーム、パルメイラスのゴールを守る守護神だ。
7月に38歳になるその実年齢もさることながら、プラスの風貌もブラジル・サッカー界の一つの名物だ。髪は白髪の多い短髪で、目尻の皺も目立っている。ユニフォームを着ていなかったら、どこかのチームのコーチに間違えられかねない。
だが、そんな彼が、ゴール前で奮闘し、彼の好セーブでパルメイラスが敗戦を免れた試合も少なくない。その雄姿は昨年、パルメイラスが強敵サントスに勝ってブラジル杯で優秀した際にも大いにマスコミに取り上げられた。
ちなみに、これまでプラスがセレソンのユニフォームに袖を通したことは一度もない。もし彼が6月29日に発表される23人の正式出場選手に選ばれたら、3分の2以下の年齢の選手たちをゴールから叱咤激励する姿が見られそうだ。
そして、プラスと共に、セレソンではおなじみのセンターバック、チアゴ・シウヴァ(PSG)もリスト入りしている。
「世界ナンバーワン・センターバック」と謳われ、14年のW杯では主将もつとめたチアゴだが、ドゥンガ監督就任以降は冷遇されてきた。そのドゥンガ氏が14日に解任され、ミカーレ監督が全権指揮を握ることになったことでチャンスが巡ってきた形だ。
オーバーエイジ枠が、既に噂されているネイマールに加え、プラスにチアゴ・シウヴァなら、ブラジル国内での話題も高まりそうだ。(16日付グローボエスポルテより)
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