【既報関連】元トランスペトロ総裁セルジオ・マシャド氏は報奨付供述の中で、民主運動党(PMDB)と民主社会党(PSDB)は、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)を妨害するための〃協定〃を結ぼうとしていたと語ったと17日付エスタード紙が報じた。
この協定は、ルーラ元大統領をはじめ、「何十年もブラジルで行われている選挙の資金調達モデルの観点からみて、全ての政治家」をLJの追求から救いうるという。
マシャド氏は、PMDB幹部とのやり取りから「政治家の中にLJを潰す動きがあったことを確信している」とした。
マシャド氏はロメロ・ジュカ上議、レナン・カリェイロス上院議長、ジョゼ・サルネイ元大統領と個別に交わした会話を録音しており、「これらの会話から、多くの政党の政治家たちがLJを妨害するための協定を結ぼうとしていたことは明らかだ」と語った。
ジュカ上議はPSDBと交渉しているとマシャド氏に打ち明けており、全ての政治家がLJの進展に気を揉んでいるので、LJ妨害に関する協定の話をするのは難しくなかったと話していたという。
レナン上院議長との会話では、既に逮捕された人物からは報奨付の供述をとれなくするなどの、法改正の可能性にも触れたとしている。
また、レナン氏から、アエシオ・ネーヴィスPSDB党首、ジョゼ・セーラ現外相といったPSDB幹部と、LJの抜け道を作るための協定について話し合っているとも聞いたという。
マシャド氏はさらに、3月にブラジリアのジュカ上議の自宅で行われた会談では、検察の力を減ずることを含む法改正の話も出たとしている。
マシャド氏はジュカ上議に2100万レ、レナン上院議長に3200万レ、サルネイ元大統領に1850万レ、ジョゼ・アグリピノ・マイア(民主党・DEM)上議に30万レ、アエシオ上議に100万レの賄賂を渡したなどいう供述も行っている。
マシャド氏は与野党含めて25人もの政治家に不正な形の金を流したと暴露しており、LJ関連で唯一、テメル大統領代行も不正な金の動きに関与したとする供述を行っている。テメル氏は16日、ガブリエル・シャリッタ氏がサンパウロ市市長選に出馬するとき、テメル氏が選挙資金を要請したとの供述に対し、「私がそんな罪を犯していたら、国を率いる資格などなかったであろう」と反論を行った。
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