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路上生活者=世論に負けてハダジ後退=マットレス認めテント設置

 【既報関連】ハダジサンパウロ市市長が16日、市警備隊(GCM)が路上生活者から段ボールやマットレスを取り上げるのを差し止め、夜の収容所として市内4カ所にテントを張る意向を表明したと17日付伯字紙が報じた。
 厳しい寒さが続き、10日以降、寒さが原因と見られる路上生活者の死が5件報告されたにも関わらず、GCMが路上生活者から段ボールやマットレスなどを没収しているとの報道は、サンパウロ市政への強い批判を招いた。
 ハダジ氏は個人的な所有物は没収を認めていないと釈明し、公共の場がファヴェーラと化すのを防ぐためと説明したが、この説明についても「適切な表現ではなかった」と謝罪した。
 16日に発表されたのは、GCMによる路上生活者の監視行動は基本的に日中のみとし、フォゴンやソファーのような携行が困難なもの以外は個人の所有品とみなすという、基本方針の変更だった。これにより、段ボールやマットレス、毛布など、暖をとるための品物や、段ボールなどの再生資源回収に使うリヤカーといった仕事用の品は、没収不可となった。
 また、前市政が実施していた、寒さが厳しい時期は夜間に野営テントを設けて路上生活者を収容する政策も、社会福祉政策としてではなく、「緊急支援策」の名目で復活させる。250人収容のテントはセー、アニャンガバウー、グリセリオ、モオッカに設営される。
 なお、サンパウロ市では3月以降、100人を超える路上生活者が死亡し、死因を調査中だ。凍死が疑われる5人についても、心臓その他の持病と寒さが重なり、肺炎などを引き起こした可能性も指摘されているが、専門家は寒さを防ごうとして酒を飲むと、低体温症を起こして死亡するリスクが高まると警告。暖かい食事や重ね着、焚き火などで暖をとる事を勧めている。

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