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東西南北

 停職中のジウマ大統領は16日、バイア州の支持者たちの前で、テメル暫定政権の経済政策を批判した。ジウマ氏が批判したのは「政府支出に上限を設ける」ことで、「ブラジルのような国では、保健や教育といった分野に制限をもうけることは許されない」とし「ゴルピスタの政策など通るわけがない」と、停職前と変わらぬ口ぶりで、テメル氏を批判した。もっとも、その教育と保健の問題で国民の欲求不満を買い、2013年開催のサッカーのコンフェデ杯で全国規模のマニフェスタソンを招いたのは誰の政権のときだったか。ジウマ氏とテメル氏の争いも、あと2カ月ほどで一区切りがつきそうだ。
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 母国メキシコ以上にブラジルで長いあいだ愛されて来ている、1970年代のコメディ「シャべス」で、シャベスをはじめ主要キャラクターたちを教えるジラファレス先生役で知られた俳優のルーベン・アギーレが17日に腎不全で亡くなった。82歳だった。14年にシャベス役のロベルト・ボラーニョが亡くなったのに続く、名キャラクターの逝去となった。「シャべス」の主要キャラクターで生存している俳優も、シッキーニャやキコなど、徐々に数少なくなってきている。
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 16日のサッカーの全国選手権、コリンチャンスは、ブラジリアで行われた対フルミネンセ戦を0―1で落とし、敗戦。順位も5位に落ち、リベルタドーレス杯出場圏内のG4(4位以上)から落ちた。この試合はチッチ監督のセレソン監督が内定して以後、最初の試合だった。国内最高の監督を失ったショックからいかにして立ち直るか。