8月5日のリオ五輪開会式で聖火台に聖火が点灯されるまであと45日、ブラジル全州を回る聖火リレーの行く手には未だ6千余のランナー、176の町が待っている。聖火がアマゾナス州のマナウスに到着した模様を19日付エスタード紙が報じた。
全95日間の行程の半分も過ぎ、人々の情熱がこれまでの聖火リレーで様々なシーンを彩った。
リオ五輪組織委の聖火リレー担当部長レオナルド・カエターノ氏は「聖火は行く先々で大人気、皆が群がり、写真を撮ろうとする。人々の熱狂を盛り上げ、でもリレーはつつがなく行われるように、これは大いなるチャレンジだ。警備隊の働きは賞賛されるべき」と語った。
聖火は行く先々で、その地に応じた歓待がされている。小さな町では聖火の訪れは街を挙げての一大イベントとして扱われるし、聖火をあくまでこれまでも経験してきた式典の一環として、音楽イベントなどと一緒に歓迎する大都市もある。
リレー開始当初は、行程管理が一番の課題だった。初日のブラジリアでは数時間の遅れも発生した。「まるで戦争のようだった。我々は開始当初こそ遅れたが、オペレーションを改善していった。到着を待ちわびる街の人々が何時間も待ちぼうけでは申し訳ないからね」とレオナルド氏は語る。
ミナス州、バイーア州ペルナンブッコ州などではこれまでに5回の特別作戦が実施されたが、聖火が運ばれる様子は、まるで記念ポストカードのような美しさだ。
プロサーファーのカルロス・ブルレはペルナンブッコの海をサーフボードにのって聖火を運んだ。「とても感動的だった。落ちたら火が消えてしまうから、すこしナーバスになった。無事に砂浜にたどり着いた時はほっとした」と振り返る。
ソウル五輪200メートル銅メダル、アトランタ五輪400メートルリレー銅メダル獲得のロブソン・カエターノは、マナウスでのリレーに参加した。「聖火リレーに参加できて名誉だ。私のランナーとしてのキャリアの中で記憶に残るものとなる」と同氏は語った。
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