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リオ市南部=自転車レーンでまた問題=崩落の次は大きな段差

 リオ五輪に向けた市街化計画の一部である自転車専用レーン「チム・マイア」で、新たな問題が発生したと21日付G1サイトが報じた。
 チム・マイアはレブロン~サンコンラド間が1月17日に開通、5月には別の区間が開通した自転車専用レーンで、海岸部の岸壁に張り出すように造られている。
 ところが、開通から3カ月後、アテネで聖火が採火されたその日に、サンコンラド海岸に設けられたレーンの一部が崩落、通行中の市民2人が死亡し、3人がケガをする事故が発生。司法当局は5月6日に、同レーンを全面通行禁止とした。
 エドゥアルド・パエス市長は当初、崩落部分は五輪までに再建すると発表したが、崩落部分は明らかに強度が不足していた事や構造上の問題が指摘され、同じ業者に再建工事を任せる事を懸念する声も上がっていた。
 今回新たに発見されたのは、サンコンラドの岩場に張り出したレーンとそれに付随する展望・駐輪スペースが接する部分の3分の2以上で生じた段差だ。段差は上空を飛ぶヘリコプターが撮った写真でも判別できるほど大きく、海に向かって右側は展望台の床とレーンの間に一手幅以上の隙間がある。
 自転車専用レーンの建設は、同市交通局のアントニオ・ペドロ・フィゲイラ・デ・メロ局長の親族が経営するコンテマット/コンクレジャット社が担当。崩落事故後に不正を疑う声も出たが、新たな問題発生で改めて責任の所在が問われる。
 五輪関連の工事では汚職や遅れなど様々な問題が続いており、豪雨後の6月8日には、バーラ・ダ・チジュッカと市南部を結び、5月28日開通のジョアの新高架橋に最低三つの穴が出来、市長が「容認しかねる」と苦言を呈したりしている。