社会党(PSB)のロマーリオ上議が20日、今年のリオ市長選への出馬表明を行ったと21日付伯字紙が報じた。
同上議は行政府の長としての経験が不足しているとの声に対し、「上議に立候補した時も同じ事を言われた。今私より経験があるとされていた人々はみんな失敗している。私にはそのような経験は必要ない」と皮肉で返し、「自分はリオ市長に立候補する資格があると確信している。先の統一選でもリオ市で180万票を獲得した。これほどまでに支持を得ている議員なら立候補できるだろう」と続けた。
ただ、リオ市の抱える主要問題について問われた際の同上議の答えは、「保健医療、教育、交通が問題だ。近年リオ市は物質的なことのみを追いすぎた。今は人道性を重視する方針に転換すべき」という程度で、具体性を欠いている。
同上議以外の市長選出馬予定者は、マルセロ・フレイショ氏(自由社会党)、ジャンジラ・フェガーリ氏(ブラジル共産党)、アレッサンドロ・モロン氏(持続ネットワーク)、マルセロ・クリヴェラ氏(ブラジル共和党)、カルロス・ロベルト・オゾーリオ氏(民主社会党)、フラヴィオ・ボルソナロ氏(キリスト教社会党)、インジオ・ダ・コスタ氏(社会民主党)だ。エドゥアルド・パエス市長(民主運動党)は同党のペドロ・パウロ氏を後任に推薦したが、同氏は元妻への暴力疑惑発覚で出馬が危ぶまれている。
ロマーリオ氏は市長選出馬表明後も、上議職を辞する意志はない。上院はジウマ大統領の罷免審議の最中で、同上議は5月11日の投票の際には罷免審議継続に賛成票を投じていた。8月に予定されている罷免最終投票については「どちらにするかは決めている。多くの国民の望みと同じだ」と語るにとどめている。
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