オザスコ日伯文化体育協会(荒木進会長)が11、12の両日、同館の特設会場で『第7回日本祭り』を開催した。2日間でのべ約2万人が来場して、会場は大賑わいとなった。
ステージでは、伝統舞踊などの多岐に及ぶ演目が披露されたほか、焼きそばや天ぷらなどの屋台や日本製雑貨、アニメグッズなどの販売ブースが設けられた。
また三重県津市との姉妹都市交流40周年を記念して、同市特設コーナーが設けられたほか、文化体験スペースでは陶芸や書道、凧、折り紙などの各種ワークショップが開かれ、興味津々な非日系の若者を中心に熱心に取り組む姿が見られた。
初日に行われた開会式では、提携40周年を記念して津市の前葉泰幸市長から送られた祝電が読み上げられ、荒木会長より、スポンサーとなったブラデスコ社や関係者に対して感謝の意が伝えられた。
式典に出席した中前総領事は、同祭がオザスコの公式行事として認定されたことに触れ、これまでの同協会での文化・スポーツの領域における活動を評価。「ブラジル社会における友好の架け橋になることを期待する」として今後に期待を込めた。
ジョルジ・ラッパス・オザスコ市長からも、「これまで日系人はあらゆる分野でブラジル社会に貢献してきた。これほど大規模の祭りを開催できるのは、まさに日系コミュニティーの力強さを示すものだ」として歓迎した。
初めて訪れたという椿哲夫さん(67、二世)は、「折り紙のブースが特に素晴らしかった。折り紙でここまでできるとは。時間をかけて準備してきたのが伝わってきた」と喜びの表情を浮かべた。