サッカーブラジル代表は、12日のペルー戦でハンド(手)のゴールを決められ、審判は気づかず有効となった。その結果、コッパ・アメリカで八強にも残れないという大屈辱を味わった。
ブラジルサッカー協会の動きは速かった。ドゥンガ監督を解任し、国内屈指の名将チッチに新監督就任を要請。敗退からそこまで、わずか48時間の出来事だった。
もしペルーの選手がハンドを犯さず引き分けに終わっていたら、監督はそのまま…。そうなら、チーム停滞は明らかだったが、監督を切るに切れず、最悪の大惨事「W杯予選敗退」になっていたかも知れない。
勝ち上がったペルーも早々に敗退し、もはや誰も〃ハンドのペルー人〃を話題にするものはいない。もしセレソンが復活を遂げ、2年後のロシアで栄冠を手にしたら「この優勝はペルー人のハンドから始まった…」と語られるか? (規)