リオ市西部サンタクルースのコムニダーデ・ド・ロラで22日朝、麻薬密売者の〃ファット・ファミリー〃こと、ニコラス・ラブレ・ペレイラ・デ・ジェズース容疑者再奪回作戦が決行され、5人の死者が出た。
同日朝、コムニダーデに到着した警官隊を迎えたのは麻薬密売グループによる銃弾で、応戦した警官達との激しい銃撃戦と結果、密売グループの6人が被弾、内5人が死亡した。負傷した1人は病院に運ばれた。
前日から2日連続となる22日早朝、21の軍警大隊を動員して行われた作戦は、19日に入院先のソウザ・アギアール病院から奪還された麻薬密売組織リーダーのニコラス・ラブレ・ペレイラ・デ・ジェズース容疑者、通称〃ファット・ファミリー〃と、同容疑者を奪還した実行犯を見つけ出すことだった。
ファット・ファミリーは、リオ市南部カテーテ区にある「サントアマーロの丘」と呼ばれるファヴェーラで麻薬取引を取り仕切っている。
軍警によると、ファット・ファミリーの所在を突き止め、再奪還するための捜索活動は、リオ市内北部、中央部ならびにバイシャーダ・フルミネンセで行われている。19日に起きたファット・ファミリー奪還作戦では銃撃戦も起き、死者も1人出ている。
同州保安局は19日、ファット・ファミリーがソウザ・アギアール病院から奪還された事を祝うためらしきパーティーが刑務所内で開かれたとして、リオ市の刑務所に服役中でファット・ファミリーと関係のある囚人を転送する事を決めた。
22日朝、リオ市西部バングーのジェリシノ複合刑務所で服役していた受刑者15人は、パラナ州カタンドゥーヴァ市、南麻州カンポ・グランデ市、ロンドニア州ポルト・ヴェーリョ市など、リオ州から離れた連邦刑務所に移された。
リオ州刑務所管理局(SEAP)は「監視カメラにそんな映像は残っていない」として、19日ファット・ファミリー奪還を祝うパーティーが刑務所内で開かれたことを否定している。(22日付G1サイトより)