人気俳優のエジソン・セルラーリが20日に悪性リンパ腫瘍のホジキン病に罹患していることを公表し、化学療法のために頭を剃りあげた写真をネット上で流したことは、今週のブラジル芸能界で最も大きな話題となった。
それに対し、現在、ユーチューブで話題となっている12歳の少女、サンパウロ州ジャウー在住のロレーナ・レジナットちゃんが同州バウルーで生まれ、青年期を過ごしたエジソンにエールを送った。
ロレーナちゃんは脳腫瘍を煩い、化学療法で頭髪はもちろん、全身の毛を失ったが、そのことを活かし、「ユーチューブ」に自身の動画サイト「カレッカ(ハゲ)TV」を設置、近況をビデオ日記にして病室から投稿している。
この動画サイトは口コミで一気に広がり、閲覧者は最初の投稿で400万人に達した。その週のうちに動画のファン登録をした人が100万人にのぼったことでマスコミの話題も呼んでいた。
ロレーナちゃんは早速「カレカTV」にエジソンへのメッセージ動画を投稿した。「エジソン、こんにちは。元気? あなたの病気は私も体験したから、今のあなたのつらさはわかるわ。でも、絶対諦めちゃダメ! 私だって克服できたんだから、あなたにも克服できないはずはがないわ。私たちは一緒よ」と彼女は語りかけた。
ロレーナちゃんは、勇気あるその行動力で、ブラジルで最も有名ながん患者のひとりとして知られるようになっているが、中には、妬んでか、「病気を注目されるための道具に使った」などと批判する人もいる。
ロレーナちゃんはそうした批判に対しても、「私が病気を選んだんじゃない」と毅然とした対応をとっており、評判をあげている。(22日付G1サイトより)
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