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東西南北

 先週は最低気温が3度だ1度だと騒がれ、暦の上での冬になる直前に22年ぶりの最低気温更新となったサンパウロ市では、週末の暖かさも束の間、今度は一転して、最高気温が上がらず、厳しい寒さとなっている。21日の最高気温は14・3度までしか上がらず、こちらも12年ぶりに最高気温の最低記録を更新した。昨日付本欄でも報じたが、こうした歴史的な寒さが路上生活者の死や彼らが動き出した後の路上での毛布の散乱などの新たな社会問題も引き起こしている。予報だと、1週間ほどは最高気温が20度前後、最低気温が10度位で推移するという。身にこたえるほどではなさそうだが、この冬、どこまで冷え込むか。
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 サンパウロ市地下鉄の満員車両で痴漢にあった女性が、地下鉄を相手取って訴えていた裁判の判決が16日に出て、敗訴していたことが21日に明らかとなった。この女性は昨年10月、3号線のセー駅とブラス駅の間で満員車両に乗った際、身動きの出来ない状況下で、ある男性に身体を触られ、性器を押しつけられた。だが、判決を下した女性判事は「痴漢行為をされた際、それを避けるための努力をしなかった」と判断。かなり賛否が分かれそうな判断だが。
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 21日に行われたサッカーの全国選手権、パルメイラスは19歳のエース、ガブリエル・ジェズスが2得点を挙げる活躍で、アメリカMGに2―0で快勝、首位をキープした。ジェズスはこれで得点王争いの単独3位となったが、折りしも欧州では、彼の獲得をめぐり、激しい契約金提示争いの真っ最中。良いアピールになったか。