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地価下落=宅地取得進める不動産会社=長期分割も「買い」を後押し

 中流階級を主な顧客とする建設会社が、地価下落や支払い条件の変化を受け、住宅用地の購入を進めていると23日付フォーリャ紙が報じた。
 MRVエンジェニャリア社、Tenda社、Cury/Plano&Plano社は、地価は2年前より10%下落し、「需要回復に備えた用地確保には理想的なタイミング」と口を揃える。
 業界最大手のMRV社は363億レアル相当、23万戸以上の用地を持つが、2億5千万レアルを投じて用地取得の意向だ。ラファエル・メニン社長は「ターゲットは人口50万人以上の町。経済危機前の水準に戻った時のために用地を確保する必要がある」という。
 3月現在、47億レ相当、3万3千戸分の宅地を持つTenda社は、「我々は13年から用地買い増しを行っている」「分割払いの期限が2年前より伸びたから、各社が用地を積極的に買っている」と述べている。
 シレラ社の廉価不動産を受け持つCury/Plano&Plano社は「建設業界は土地だけに資金を割く事はできない。用地価格は適切なものであるべき」という。
 「場所にもよるが、地価は数年前より安い。投資のチャンスだ」と語るのは、シレラ社CFOのエリック・アレンカール氏だ。同社は既に、廉価不動産から富裕層向けまで、500億レアル相当、1900万平米の土地を所有している。
 ブラジル資産調査会社によると、サンパウロ市首都圏では15年に4万177戸の新築住宅が販売された。新築住宅販売数の最高は10年の7万781戸だ。