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東西南北

 22日、サンパウロ市議会は、女性や高齢のバス利用者については夜10時~翌朝5時の間、既存のバス停にこだわることなく、利用者が「ここで降りた方が安全」と判断した場所で降車させてもよいという法案を可決した。あとは、フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長が裁可するか否かだけになった。この法案に関しては、バスの運営会社も市民もおおむね賛成で、採択されそうな勢いだ。それだけ、ブラジルには保安上、夜の街を歩く恐怖感があることの表れと言えそうだ。既にブラジル内では8市が採用している方式だが、サンパウロ市のような大都市が導入すれば、全国的にも広がりそうだ。
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 イギリスのサリー大学の研究室がブラジルの研究家と共同で発表した研究によると、サンパウロ市では一般的なピザ屋やシュラスコ(焼肉)屋が環境浄化の足を引っ張っているという。それによると、「毎月7・5ヘクタール分以上の木がかまどの薪に使われ、年間だと30万7千トンの木が燃やされている」とのこと。サンパウロ市では「イタリア以上」と言われるほどピザが人気で、ピザ屋は市内で8千軒、1日平均100万枚のピザが焼かれている。食生活が環境を脅かしているとは。
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 パルメイラスは23日、欧州強豪チームからの獲得合戦が過熱している19歳のエース、ガブリエル・ジェズスについて「年内まではパルメイラスに」との声明を出した。ジェズスについては名門バルセロナがブラジルまで現地視察しに来て話題となっているが、久々に全国選手権優勝が狙えそうなパルメイラスとしては、人気と強さを確保したいところか。