サンパウロ市やその周辺で、7月4日より電気代が平均で8・10%安くなる。29日付伯字紙が報じている。
国家電力庁(Aneel)は28日、AES Eletropauloに対する年次調整で、電気代の値下げと調整の割合の承認を行った。
それによると、690万世帯、約2千万人の電気代が平均で8・10%安くなる。
低圧電流を利用する一般家屋に関しては、7・27%の値下げが行われる。ほとんどの消費者はこちらの対象となる。
また、工場など、高圧電流を利用する消費者に対しては、9・74%の値下げが行われる。
今回の電気代の値下げは、14年と15年が2年連続の水不足となり、発電コストの高い火力発電多用によって値上げが繰り返され、インフレ昂進も招いた反動だ。今年は昨年末~今年初頭の雨季に十分な雨が降り、低コストの水力発電で賄えるようになったことや、新しい発電所開業などで値下げが可能となった。
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