ブラジル日本商工会議所(村田俊典会頭)の定例昼食会が17日、サンパウロ市のブッフェ・コロニアルで開催され約160人が参加した。恒例の講演では梅田邦夫駐伯大使が『これからのブラジル政治経済について』をテーマにブラジルの将来を展望した。
梅田大使は冒頭、当地の政治情勢について紹介。「ブラジリアでは、ジウマ大統領罷免反対派議員への切り崩し工作が激化している」「(ロドリゴ・)ジャノー検事総長に個人的な意見として激励を送った」など、自身の体験を交えながら、ミシェル・テメル暫定政権の基本方針や人事、経済、外交施策を分析した。
リオ五輪に向けての準備状況についても触れ、訪伯日本人の安全確保のため、連絡協議会を設置したこと、日系病院に協力を要請し医療網の構築、拡充を進めていくことなどを語った。
サンパウロ州フェルナンドポリス市からは、輸出加工区(ZPE)のジョゼ・カルロス・ザンボン統括社長が訪れ、ZPEの概要について紹介した。
映像で同市のインフラ状況、優遇税制などについて説明。ブラジル国家輸出加工区審議会(CZPE)のタイゼ・ペレイラ・ペソア・ヅトラ局長も続けて、ZPEの基本方針と特徴などを挙げて説明し、「ぜひ経済ミッションを組んで視察に来てほしい」と呼びかけた。