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クーニャ氏にさらなる疑惑(Lula Marques/Agência PT)
クーニャ氏にさらなる疑惑(Lula Marques/Agência PT)

LJ=クーニャの疑惑深まる=食品大手J&F絡みで=なじみのロビイスト逮捕=FGTS支出での口利き賄賂

 1日朝、食品大手のJBS社に関連する人物などを対象とするラヴァ・ジャット作戦(LJ)が行われ、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)に近いロビイストが逮捕された。今回の作戦は勤続期間保障基金(FGTS)の投資ファンド(FI)を利用した汚職疑惑に関するものだ。1日付伯字サイトが報じている。

 今回の捜査はサンパウロ州、連邦直轄区、リオ州、ペルナンブッコ州で行われ、1人の逮捕と19件の捜査令状が出された。
 逮捕されたのはロビイストのルシオ・フナロ容疑者で、これまでに行われた報奨付供述などからクーニャ議長とつながりの深い人物として知られている。
 また、食品大手JBSを経営するJ&Fグループの共同経営者のジョエスレイ・バチスタ氏や、バチスタ氏の家族が所有し、JBSの社主であるJ&Fインベストメント社のセルロース部門のエルドラド、ロビイストのミウトン・リラ氏、工業生産や輸送部門のインフラ関連企業コーネ・ムウチモダル、Gol航空の有力株主でコンソーシアムBRViaの共同経営者でもあるエンリケ・コンスタンチーノ氏らを対象とした家宅捜索令状が19件出された。
 今回の捜査は、連邦貯蓄銀行(CAIXA)副頭取でファンド/ロテリカ部門担当だったファビオ・クレト氏と、企業グループ、イーペルマルカスの渉外担当理事だったネウソン・メロ氏の報奨付供述に基づいている。
 クレト氏によると、クーニャ氏は、エルドラドが12年にFGTSのファンドから受けた融資9億4千万レアルに関連し、1%分以上の賄賂を受け取ったという。同氏はまた、FGTS―FI関連の賄賂の8割はクーニャ氏、残りは、賄賂支払い役のフナロ容疑者が12%、クレト氏と企業家のアレッシャンドレ・マルゴット氏が4%ずつ受け取ったと供述した。
 また、メロ氏は、3千万レアルの賄賂を2人のロビイスト、フナロ容疑者とリラ氏に渡したと供述。その金はPMDBのレナン・カリェイロス上院議長、ロメロ・ジュカー上議、エドゥアルド・ブラガ上議、エウニシオ・オリヴェイラ上議らに流れたという。
 FGTS―FIに関するクーニャ氏を巡る疑惑は昨年12月から囁かれており、その時点で、計36回のFGTS―FIの支出に関し、同氏は5200万レアルの賄賂の支払いを要求していたと報じられていた。
 クレト氏もこの計画での収賄を認めており、スイスの秘密口座に少なくとも500万レアルを受け取ったとしている。
 クーニャ氏は6月の最高裁の本審理でスイスの秘密口座所有の件で2件目の被告となることが決まっており、下院の政治倫理委員会からも罷免を推薦されるなど、日毎に立場が危うくなってきている。今作戦で、さらなる追い討ちがかかった。