通常パスポート、緊急パスポートの発行が造幣局の印刷機の故障で一時中断中と1日付エスタード紙が報じた。
造幣局は故障したドイツ製の機械の部品は発注済みとし、1週間以内に発行が再開される見込みだが、パスポートの申請を受け付けている連邦警察は「当初の引渡し期限を守ることは出来ない。パスポート発行の正常化は造幣局次第だ」との文書を発表した。
造幣局と連邦警察は6月16日、表紙に使う用紙不足で、パスポート発行が遅れると発表していた。この時点では、通常1週間で発行されるところが、45日かかるとされ、旅行の予定が詰まっている場合は、通常の料金257レと追加料金77レを払えば急いで発行するとしていた。
リオの学生ロライニ・イジドーロさん(17)は、デンマークで開催される第16回国際神経科学オリンピックのブラジル代表に選ばれたが、パスポート発行が遅れ、出国不可能になりかけた。
アイルランドに語学留学する予定の写真家のクレール・アウヴェスさん(28)は、パスポートを待ち、落ち着かない日々を過ごしている。アウヴェスさんは8月初旬からの語学講座の学費も支払ったが、11日までに旅券番号を学校に知らせなければならない。「余裕をもって申請したから安心していたが、この前受け取りに行ったら『まだ出来ていないし、いつになるかも分からない』と言われた。とても心配だ」と語る。