アルゼンチンのクリスチーナ・キルチネル前大統領が6月30日に家宅捜査を受けたと、1日付伯字紙が報じている。
クラウジオ・ボナディオ判事は同日、サンタクルス県リオ・ガジェゴスなどにあるキルチネル家所有の不動産会社の物件の家宅捜索を命じた。
当局は、前大統領が、4月に逮捕されたラーザロ・バエズ氏や現在捜査中のクリストバル・ロペス氏らと不正な契約を結び、資産を増やしたりしていたと指摘。不動産契約には、架空の人物や会社の名前使用、不登記、文書偽造などの不正行為が見られた。
同件の捜査は1年前に始まったが、現職だったクリスチーナ氏は、同判事がマウリシオ・マクリ現大統領の膝元のブエノス・アイレス市警を使って不公正な捜査を行ったと主張、同判事の給料減額などの処置を行った。
裁判所は前大統領への捜査を一層強化する。今回の捜索の背景には、前政権元閣僚のホセ・ロペス氏が890万米ドルの現金を隠そうとして逮捕された事件などがある。
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