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日系社会に〃語り継ぎ〃期待=共同通信社・尾崎NY支局長

日系社会について見解を述べた尾崎支局長

日系社会について見解を述べた尾崎支局長

 共同通信社の尾崎元ニューヨーク支局長が、邦字紙の現状視察のために来伯。16日に本紙を訪れ、ブラジルの日系社会について見解を述べた。
 1956年、東京生まれ。両親とも報道関係者で、立教大学社会学部を卒業し、80年に共同通信社に入った。長野や京都など国内支局を経験。移民百周年の時は、群馬県の前橋支局に在籍しており、在日ブラジル人の取材も多かったという。
 14年から現職。米国の社会状況や民間経済、国連やスポーツなどを中心に配信している。今回が初来伯となる尾崎支局長は、ブラジルの印象を「サンフランシスコやロサンゼルスに比べて、日本人街の規模が大きい」と述べた。
 日系社会については、
「日本との文化的なつながりを継承し、日本の良さを社会全体に広めていってもらいたい」と期待を込める。
 また第二次大戦において、米国の日系社会が日本とのつながりを断たれた経緯に言及。「アメリカと違って、ブラジルの日系社会には語り継げるものが多い」と言い、「共同体は高齢化する。証言できる人が生きている間に、移民や開拓の歴史を記録しておくことが大事」と強調した。