リオ市北部のエンジェニョ・デ・デントロで5日、「五輪の街博物館(Museu Cidade Olimpica)」と「五輪の街探索船(Nave do Conhecimento)」が同時に開設されたと5、6日付伯字紙サイトが報じた。
二つの施設は、五輪会場の一つであるエンジェニョン・スタジアムに隣接していた列車の修理所を改修して造られた。
両施設の落成式には、エドゥアルド・パエス市長やカルロス・ヌズマン・リオ五輪組織委員会長、レオナルド・ピシアニ・スポーツ相、アレッシャンドレ・モラエス法務相らが参加した。
博物館内は先進技術が駆使され、大型画面の前でパラリンピックに使うハンドバイクの実物を操って遊ぶゲームや、両側に大型画面を張り巡らした陸上コースの模型で、スピード感覚を味わうコーナーもある。
また、競技用シューズやボクシングのグローブといった器材から、各種目の選手用の食事、オリンピックの歴史などを紹介するコーナーや、特殊なメガネを使って五輪施設を上空から眺める旅を経験出来るコーナーも開設されている。
同博物館に併設された探索船は、市内8カ所に既に開設されている探索船同様、地域の人向けの活動に供され、情報処理や社会ネットワーク、印刷物の作成、ロボット開発、グラフィック・デザイン、ビデオや写真の作成その他の講座も開設される。各所の探索船は、五輪精神の高揚を図ると共に地域格差をなくし、コミュニティーの生活の質向上を目指す。
博物館は月曜日が休みで、開館時間は火~土曜日が9時から22時、日曜日は9時半から16時半まで。入場は無料だ。
ヌズマン氏は五輪開催までちょうど1カ月である事を強調し、パエス市長は「これらの施設は同地区住民の憩の場になるはずだ」と述べた。
また、同日は市西部のバーラ地区でも、報道陣の取材活動の拠点となるメインプレスセンターが開設された。