【リオデジャネイロ共同】8月5日のリオデ五輪の開会式が、「原爆の日」の広島の平和記念式典と同じ時間帯に行われることから「究極の偶然を無視できない」とブラジル在住の被爆者らが、開会式での黙とうを呼び掛けている。
ブラジル在住の被爆者ら100人余りでつくるブラジル被爆者平和協会(サンパウロ)と地元の反原発団体が協力。「世界が注目する開会式で、世界平和を願う黙とうを共有することは、スポーツを通じて国境を超えた世界平和維持を掲げる五輪精神に共鳴する」とのアピール文を五つの言語で作った。
広島で被爆した同協会理事の渡辺淳子さん(73)は「被爆者のためだけでなく、テロや難民問題も含め、平和を願う黙とうであり、1分間を共有する意味は大きい」と話している。
開会式は5日午後8時(日本時間6日午前8時)に始まり、広島では原爆投下時刻の6日午前8時15分に犠牲者に黙とうをささげる。
広島市も、開会式での黙とうを呼び掛ける文書を国際オリンピック委員会(IOC)会長とリオ市長に送っている。
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