リオ連邦大学(UFRJ)と保健省が全国1247校の生徒(12~17歳)7万人以上を対象に行った「青少年期の血管障害の危険度調査」の結果、青少年の食生活は血管障害や腎臓病、肥満などを引き起こす可能性が強い事が判明したと8日付伯字紙が報じた。
結果を見た専門家は、青少年が消費する食材の6番目に炭酸飲料が入っている、毎日コップ5杯以上の水を飲む人は半数のみ、80%は塩分を取りすぎ、適正量のビタミンEとカルシウムをとっている人はゼロといった点を問題視している。
青少年がよく食べるのは、米(81・75%)やフィジョン(67・95%)、パン(55・65%)、ジュース(53・44%)、肉類(51・62%)、炭酸飲料(44・97%)、菓子やデザート(39・33%)の順だ。米とフェイジョンを食べる人が多い事は安心材料だが、炭酸飲料や菓子類の消費が野菜や果物(10位、33・97%)を上回った点は懸念される。北東伯では野菜や果物は上位20位にも入らなかった。
また、回答者の半数以上がテレビやコンピューター、携帯電話の前で食事をする事や、40%がTVなどの前で食べる物は通常の食事ではなく、サウガジーニョなどと回答したのも懸念材料だ。73・5%はTVやコンピューターの前に2時間以上張り付いていた。
専門家は、誰かと一緒に食事をすると食べ物にも気を使うので、高カロリーの物や塩分過多の物などを食べる可能性が減ると助言している。
専門家は、ブラジルの食生活は、空腹を満たすものから肥満をもたらすものに移行していると指摘。18歳以上の人の場合、半数以上が適正体重を超え、肥満者も18・9%いる(06年の肥満者は11・8%、10年は15%)。今回の調査で適正体重を超えていた生徒は17・1%、肥満者も8・4%いたという。