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会見に臨む代表者ら
会見に臨む代表者ら

5団体で受入れ組織発足=リオ五輪の来伯邦人向けに=応援イベント、公開練習も

 リオ五輪への来伯邦人を受け入れるため、サンパウロ市の日系5団体が「日本人訪問者サンパウロ支援委員会」を今月、立ち上げた。文協で5日午後、各団体の代表者による会見が行なわれ、特設サイトとフェイスブックページの開設、二つの応援イベントが発表された。邦人観戦者は最大で1万人と予想されている。

公開された特設ページ

公開された特設ページ

 支援委員会設立は情報提供と緊急対応、日系社会のアピールを目的とし、文協サイト内に開設した日語特設ページ(bunkyo.org.br/ja-JP/rio2016)などで広報していく。2014年W杯時のアカウントを引き継ぐ形でフェイスブック(facebook.com/rio2016.nikkey.brazil)も開設。関連イベント、治安情報などを随時アップする。
 立ち上げに関し、呉屋春美文協会長は「邦人受入れは重要な事業」と話し、在聖総領事館の高元二郎領事も「経由地のサンパウロでも体制構築が必要。応援にも繋がる」と話し、協力に感謝した。
 応援事業として企画されたのは二つ。男子サッカーの日本―スウェーデン戦(8月10日午後7時)で観戦イベントを開催する。同日午後10時35分からは女子バレーの日伯戦もあり、時間の許す限り継続する方向。
 またサンパウロ市内で事前合宿を行なう一部競技からも、当地に応援要請が届いている。サンパウロ・アスレチッククラブ(SPAC)を拠点に本大会に臨む男子ラグビー(7人制)は、月末以降に公開練習を予定しており、日時など詳細は追って発表される。
 援協は別途、緊急連絡先カードを3千枚用意した。記載されたのは在伯公館に日系5団体、救急診療に応じるリオの病院が8施設、日語対応可能なサンパウロ市3施設ものせた。当地に支社をもつ日本の旅行代理店JTB、HIS両社、5団体と在伯公館に配布して邦人への周知に努める。
 菊地義治援協会長は「病気の時、日本語の分かる相手に電話が通じれば安心。リオで体調不良になった邦人に対し、すぐに診てもらうのが良いか、サンパウロ市に寄る予定があればその時に日本語で診察してもらうのが良いか助言できる」と語り、リオからの問い合わせに応じていくという。