開幕まで3週間余りと迫ったリオ五輪で、念願の金メダル獲得を目指すブラジル男子サッカー代表に暗雲が立ち込めた。
23歳以下の選手中心で構成される五輪代表で、3人まで使える年齢制限のない選手(オーバーエイジ枠)として招集され、セレソンでも主力のFW、ダグラス・コスタは11日、怪我のため、所属チームのバイエルン・ミュンヘンから出場許可を取り消された。
また、シャフタール・ドネツク所属のボランチ、フレッジもクラブの出場許可が下りなかった。ブラジルサッカー協会(CBF)はクラブからは正式な通達を受けておらず、内々に再交渉する意向だが、出場許可の出る見込みは薄い。
2人の追加召集は急務で、オーバーエイジ枠が空いた事で誰が招集されるのかという楽しみもあるが、その際も所属クラブにNOを突きつけられる可能性がある。
五輪は国際サッカー連盟(FIFA)の公式カレンダーに組み込まれておらず、日程調整がいつも困難だった。
これまでは前会長のブラッター氏が、マーケティング的観点から、23歳以下はもちろん、オーバーエイジの選手の供出にも協力するようクラブチームににらみを利かせてきたが、同氏失脚でクラブチームへの強制力が効かない状態になっている。(11日付グローボエスポルテより)