サンパウロ州では軍警や市警備隊による一般市民殺害が続き、社会問題化している昨今、11日付アゴラ紙によると、2015年のサンパウロ市での警官による殺害事件最多地区は東部の121件(全体の36・3%)で、南部の92件(27・8%)、北部の77件(23・3%)と続く。殺害事件が3度起きた通り四つはいずれも東部にあり、その内の二つ、コンフェデラソン・ドス・タモイス通りとジャク・ペッセゴ大通りは、同じイグアテミ区内を並行して走っている。ジャク・ペッセゴと交差するラグエブ・ショーフィ大通りでも殺害事件が2度起きている。同地区の住人に軍警への恐怖心を植え付けかねない怖い統計だ。
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8日午前、サンパウロ市西部ラッパで、大学生のロドリゴ・モンテイロ・ゼー容疑者(20)が、前期最後の授業に向かっていた16歳の少年ルーカス・マガリャンエス君を車ではねて死亡させた。また、ルーカス君と一緒にいた祖母も重傷を負った。ゼー容疑者はナイトクラブからの帰りで、酒に酔った上、時速40キロ制限の道を80キロで走り、運転を誤って惨事を起こした。同容疑者の母親は、サンパウロ市交通局(Detran)の上層部職員だという。
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今年は祝日が土曜日と重なったが、9日は護憲革命記念日で、サンパウロ市イピランガのサンパウロ州議会前をはじめ、プレジデンテ・プルデンテ市やソロカバ市など、サンパウロ州各地で記念パレードが行われた。軍警なども参加したパレードの周りには多くの見学者も集まり、84年前の革命に参加した兵士やその遺族ら、サンパウロ州の先達たちに敬意を表した。