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電子駐車カード利用開始=紙からの移行は今後の課題

 11日より、「ゾナ・アズル(ZA)」と呼ばれる路上駐車スペース用の駐車カードがスマートフォンのアプリケーションで購入可能となったが、周知不足もあり、初日の利用者は多くなかったと12日付伯字各紙が報じている。
 従来のZAは、新聞を売る店などでカードを買い、専用スペースに駐車する際、フロントガラスの内側に貼る(置く)仕組みだったが、フェルナンド・ハダジサンパウロ市長(労働者党・PT)は今後、全て電子化する意向だ。
 サンパウロ市中央部パウメイラス街のZAに駐車していたエレーベーター技師のマルセロ・カマルゴさん(38)は、「まだシステムの運用に不安があるから電子カードを買う気になれない。トラブルがあったとき、ちゃんと駐車料金を払ったと証明できるのは、これまでの紙のカード」と語る。
 新システムでは、検査員がナンバープレートをチェックし、運転手が駐車料金を支払ったか否かを確認する。
 11日に機能していたアプリは、EstaparとAzul Digitalのみで、DigiPareは18日から運用開始となる。DigiPareへの登録と購入は既に可能だが、同アプリで購入できる最少額は10レ。サンパウロ市のZAは1時間5レだ。DigiPareは運用開始と同時に5レからの購入も可能になるとしている。
 CETによると、11日午後6時までに購入された電子カードは7284枚で、1163枚が利用された。