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ブラジルの吊り輪の名手、ザネッティ(Paulo Pinto/Fotos Públicas)
ブラジルの吊り輪の名手、ザネッティ(Paulo Pinto/Fotos Públicas)

「メダル4つを期待」=ブラジルの男子体操代表

 8日に発表されたリオ五輪に出場するブラジルの男子体操代表選手たちは、「ブラジル体操史上最強」とされ、メダル獲得への期待が日ごとに強まっている。
 選ばれた5人は、ジエゴ・イポリト、アルトゥール・ザネッティ、セルジオ・ササキ、アルトゥール・ノリ、フランシスコ・バレット・ジュニオールだ。
 この5人に対し、レナト・アラウージョ監督は「このメンバーなら団体で上位入賞を目指せる。個人でのメダルも最低で一つ、上手くいけば、ジエゴの床、ザネッティの吊り輪、ササキの跳馬にノリの鉄棒の四つが期待できる」と、自信を持って語っている。
 実際に、ブラジル男子体操は近年、安定した成績を残している。男子団体で初の五輪出場を決めた昨年の世界選手権は8位。一昨年の14年は過去最高の6位に入っており、関係者は地元で開催されるリオ五輪では、より順位をあげたいと願っている。
 選手たちの個人の実績も上がって来ている。ザネッティは前回のロンドン五輪の吊り輪の金メダリストで、他の世界大会でも多数優勝し、同種目の優勝候補に数えられている。
 また、北京五輪以来、チームのエース的存在のジエゴも、15年はドーハ、サンパウロの二つの大会で銀メダル獲得と好調。ロンドン大会の個人総合で10位に入った日系人のササキも16年のサンパウロとアナディアの世界大会で銀メダル。「オヤカワ」という日本姓を持つノリも、鉄棒で現在世界4位にランクされている。
 現在、体操男子の世界勢力は、日本、中国、イギリス、ロシア、アメリカが頭一つ抜き出ていて、ブラジルはその後をスイス、韓国、ドイツ、ウクライナと争っている状況だ。アラウージョ監督は「今なら団体でも5位か6位には入れるはずだ」と自信をのぞかせている。(13日付グローボエスポルテより)